『広辞苑』による「精神病」と「神経症」についての解説
精神病
精神機能の障害のうち、主として内因性(内因性とは、外部からもたらされるケガなどとは違い体の内部に原因があり、文字通り「内側からひとりでに」「目覚まし時計が一定の時刻になると鳴るように」起こること。原因の明確な特定が出来ない病気ともいえる。)および器質性(器質性とは、原因が脳内の物理的な状態にあり、肉眼ないし顕微鏡のレベルで何らかの異常が見つかるということ。)のもの。殊に精神分裂病(統合失調症)・躁鬱病を二大精神病という。
神経症
心理的な原因(心因性。ストレスなどによって起きること。)によって起こる精神の機能障害。器質的病変はなく人格の崩壊もない。病感が強く、不安神経症・心気神経症・強迫神経症・離人神経症・抑鬱神経症・神経衰弱・ヒステリーなど種々の病型がある。ノイローゼ。(『広辞苑第五版』より)